こんにちは。静岡県島田市を流れる、大井川流域のいいモノや素敵な人を紹介している
Asubiplanningライターのゆかです。
先日は、大井川で逢いましょうの取材で『やまめ平』に行ってきました。
取材に行ってみたら…島田市のステキなたのしい人、見つけました!
今回は『やまめ平』の代表・清水さんをご紹介します!
<目次>
・『やまめ平』とは
・生粋の山男、やまめ平代表の清水さん
・愛が溢れる!ヤマメの塩焼き
・とにかくヤマメを食べてほしい
・美しいこの地でこれからも
『やまめ平』とは
ヤマメを釣って食べることが出来る養殖施設の『やまめ平』は、島田市街から川根方面へ県道64号線を上り、途中伊久美方面へ向かいさらに山奥へ登り、
約一時間のところにあります。山を登っている途中、道がとても細い箇所があるので、大きな車で行く場合は運転に気を付けてくださいね。
車から降りると、空気の違いが同じ市内に住んでいる私にもわかるくらい澄んでいて、木々や川の色もとても鮮やかです。
『やまめ平』では、ヤマメ釣り、ヤマメのつかみ取りを体験できます。釣りはなんと釣った分だけ持ち帰ったり食べたりする事が出来るんです!数を気にせずに思い切り釣りを楽しめるのでお客さんには大好評!(1時間大人2,200円、小学生以下1,700円)
釣れるヤマメは『やまめ平』で養殖しています。きれいな水が必須なヤマメにとって、ここは最適な場所!これだけ山深い場所だからこそ清流があり、おかげでおいしいヤマメに育ちます。
大自然に癒されながら、ヤマメ釣りを存分に楽しめて、おいしく食べられて嬉しい!そんな『やまめ平』は県内外からお客さんが殺到する、人気の施設なんです。リピーターも多いんですよ。
生粋の山男、やまめ平代表の清水さん
こちらが『やまめ平』代表の清水貢さん。
清水さんは『やまめ平』のある島田市笹間に生まれ育った生粋の山男。
父親の林業を継ぐために専門学校に通ったときだけ、市外の寮で暮らしましたが、それ以外はずっとこの地に住んでいるそうです。
正直、交通面や生活面でも不便なことがありそうな場所ですが、一度もこの地を出たいと思ったことが無いそう。
「小学校は分校が近くにあったんだよ。特に不便と感じたことはないねぇ。」
父親から事業を引き継ぐころには林業では立ち行かないご時世となっていて、このままでは暮らしていけないと思った清水さん。子どもの頃から釣りが好きだったこともあり、だったらここでヤマメを育てて仕事にできたらと思い立ち、養殖業を始めました。
ヤマメを養殖して販売をしていましたが、この小さな地域のみんなで収入を得られたらもっといいなと思い、自分の父親ほどの年齢の人たちに声をかけて協力してもらって『やまめ平』を作ったそう。
それが大当たり!
地元スタッフのおじさんたちから釣り方を教えてもらうとよく釣れるのでお客さんも大喜び。
「絶対釣らせるから!」がモットーなんだとか!丁寧に教えてくれます。
山好きな息子さんも最近では施設の手伝いをしてくれるそうで、繁忙期にはパートさんにも手伝ってもらい営業をしています。
愛が溢れる!ヤマメの塩焼き
取材中にご厚意でヤマメを焼いて下さいました!
やっぱり食べてみないと味はわかりませんからね。
普段はお客さん自身が釣ったヤマメをお客さんが自分で捌いて焼きます。
でも、取材日は休園日。清水さんが自ら捌いて焼いてくれたのですが、本当にきれいに鮮やかな手さばきでした。
まずは火おこしをしておく。この筒を使えば短時間で火おこしできるよ!
捌くのが早くてきれい!
「この子よりこっちの子の方が美人さんだね。」
どちらも味はどちらもおいしいですけど、確かにそういわれると大口開けている方は可愛さに欠ける、のかな??
火が強いと表面ばかりすぐに焦げてしまうので、ちょうどよい火加減を教えてもらいましょう。
塩振りもお手のもの。上手にまんべんなくかかっています!
いよいよ火にかけます。焼き上がりが楽しみ!
いつもヤマメに接していて、養殖しているヤマメ一匹一匹の餌の食べ具合までわかるくらいヤマメ愛にあふれているからこそ、捌き方も串の刺し方も、焼き方もこんなにもきれいにできるのですね。まさか塩焼きが美しいって感じるなんて、自分自身にびっくりです。
『やまめ平』での釣りや塩焼きの、さらに詳しくて楽しいレポートはこちらのブログをご覧ください。
とにかくヤマメを食べてほしい!
「釣りも楽しいけど、やっぱり食べなきゃ意味がないからね。とにかく食べてもらいたい!」
清水さんは子どもたちに「ヤマメのつかみ取りをし、塩焼きを食べる体験」をしてもらうために、幼稚園や小学校に出向いています。子どもたちからはヤマメも清水さんも大人気!
「子どもの頃にこの味を覚えると大人になっても食べてくれるからね。」
確かに!中学生の私の娘も幼稚園の頃に食べてから今でも大好きなんですよ。しっかりとヤマメの味の種まきが出来てますね!
ヤマメを焼いている間に、『ヤマメ』と『アマゴ』の違いについて教えてくれました。
何が違うか、ご存知ですか?
知りたい方は是非清水さんに聞きに行ってみてください!
この写真で違いがわかった方もいるかもしれませんが…実は『やまめ平』で養殖しているのは正しくはアマゴなんです。
でもまぁ、私としてはおいしければどっちでもいいですけどね。でも今度行ったらなぜ『あまご平』にしなかったのか、聞いてみます(笑)
そしていよいよ焼きあがったヤマメをいただきました。
身がふっくらしていて本当においしい!頭からしっぽまで、背骨も残さず全部食べる事ができました!
この味をぜひとも食べてもらいたい、という清水さんのヤマメ愛を味わえました!!
美しいこの地でこれからも
将来のことを尋ねると、このヤマメの養殖を続けていくには確かに大変な作業で、今はいいけれどこの先どうなるのかなぁ、なんて弱気なことも。息子さんが跡を継いでくれるか、なによりこの地域に住み続ける人がいるのかどうか…
でも清水さんは、天然のヤマメも生息するほどきれいな自然が残っているこの地を守っていきたい、と思っています。そう、清水さんのこの顔つきを見れば、やる気がみなぎっていて、未来は明るい!と思いました。
そんな清水さん自慢の『やまめ平』は、工夫を凝らした施設になっていて、朝から夕方まで一日ここで遊べますよ!
手ぶらで行っても釣りはもちろん、バーベキューや流しそうめんも楽しめます。
食堂では『ヤマメの釜めし』が注文できます。これが絶品!!ここでしか食べられませんよ!
また近くを流れるきれいな川でも遊ぶ事が出来ます。
是非ご家族で、お友達同士で、ヤマメと清水さんに会いに遊びに行ってみてくださいね!
取材地 ご紹介
住所:島田市笹間下1707
TEL:(0547)39-0244
P:あり
休:木・金曜日(祝日の場合は営業)
営業期間:3月の春分の日~11月最終日曜まで
*最寄りのバス停から送迎もあり。要予約。
〈infomation〉あなたも島田市のすてきな場所やもの・人を取材し、 Asubi planningでは、随時ライターを募集中! 詳しくは、募集要項をご覧ください。
ライターの活動事例は大井川で逢いましょう。ブログでもご覧頂けます。 |